深刻化する空き家問題、空き家はなぜいけないのか

空き家のリスク

空き家には大きく分けて4つのリスクが考えられます。まず1つ目は犯罪のリスクです。空き家が存在することで不法占拠や放火、盗難などのリスクが上昇します。こういった犯罪が増えることで空き家が原因で近隣住民も安心して暮らすことができなくなり、適切な管理がされていない空き家が問題視されています。

2つ目は災害のリスクです。地震大国である日本では大地震が起こる可能性は捨てきれません。適切な管理がされていない空き家が増えることで建物の倒壊や建物の破損による傷害などが起こる可能性が高くなります。空き家の中には旧耐震と呼ばれる古い耐震基準で建てられたものも多くあります。旧耐震で建てられた建物は建替える義務などがないことから、空き家になってそのまま残っている場合も多いです。適切な管理がされていないことで建物自体の劣化のスピードも早いことから、災害に巻き込まれると甚大な被害を引き起こす可能性が高くなります。

3つ目は資産価値の低下です。空き家になっている物件自体の資産価値が低下するのは仕方のないことですが、実は空き家が増えることでその空き家があるエリアの住宅や土地の資産価値も低下してしまい、所有者以外にも被害が及んでしまいます。資産価値は中古でいかに高く売却することができるかというものであり、空き家問題を抱えるエリアは犯罪のリスクや災害のリスクを含んでいることから売却金額が下がる傾向にあります。

そして4つ目は土地の有効活用ができない点です。空き家が残っていることで公共施設や商業施設などに向いている土地を放置せざるをえない、もっと規模の大きな建物を建てられるのに建てることができないなどのデメリットがあります。人口増加や税収のアップなど地域の活性化も見込むことができないので行政にとってもマイナスが多くなります。空き家がどんどん増え続けることでこれらのリスクはさらに大きなものになっていくことから社会問題として考えなければならない状況に追い込まれています。