深刻化する空き家問題、空き家はなぜいけないのか

行政の取り組み

深刻化する空き家問題を解消するために行政も取り組みを始めています。空き家問題に関心が寄せられるようになったのはここ数年のことですが、空き家対策を一気に増加させたきっかけになったのが、埼玉県所沢市の空き家対策条例です。

2010年に埼玉県所沢市では、所沢市空き家等の適正管理に関する条例を施行しました。条例を施行する前は空き家問題に関する担当部署が明確ではなかったことや所有者への指導の際に法的な根拠がなかったことで空き家に関する苦情に行政が対処することができませんでした。

そこで所沢市は防犯対策室を空き家問題の担当部署にして条例を制定し、空き家に関する勧告に従わない場合は氏名を公表し、最終的な措置として警察などに依頼して撤去を行うことができるようにしました。この条例によって、年間で数件程度の自主的な空き家の撤去は10件以上になり、条例の効果が証明されました。

埼玉県所沢市の空き家に関する条例制定の成功をきっかけに、全国の行政が空き家に関する条例を制定し、首都圏を中心に制定する行政は増え続けています。埼玉県所沢市でも強制的な撤去が行われたという事例はまだないのですが、撤去以外の対策も模索されており、空き家の有効利用なども含めて行政は空き家問題の解消に取り組んでいます。